b型肝炎の予防接種でしこりができることもある

b型肝炎は複数回に分けて予防接種を行うことで、感染・発症を防ぐことができます。しかし、人によっては予防接種を受けた後、腫れやしこり等身体に様々な異常が生じることがあります。もし副作用が出たとき、慌てず対処するためは、まずどのような副作用が出る可能性があるのか、事前に把握しておくことが大切です。

その上でどの様な副作用が危険なのかも併せて知っておきましょう。

b型肝炎はウイルスによって起きる

b型肝炎は、b型肝炎ウイルスに感染することで発症する病です。b型肝炎ウイルスは血液や体液を通じて感染します。体内に侵入したb型肝炎ウイルスは肝臓内で増殖を始めます。すると免疫機能がウイルスを排除しようと活動を開始するのですが、この時正常な細胞も傷つけてしまいます。

その結果起こるのが、肝臓内での炎症です。肝臓が炎症を起こすと、肝臓の機能が一時的に低下するため、全身倦怠感・食欲不振・嘔吐・黄疸といった症状が現れます。ただしb型肝炎の場合、しばらくすると症状が自然に治まることが多いです。

なぜなら、ヒトの身体はウイルスや細菌に感染してからしばらく経過すると、抗体が作られるようになるからです。抗体は特定の抗原に対して反応し、抗原の働きを抑える効果があります。b型肝炎ウイルスの場合も他のウイルスと同様、感染してからしばらくすると抗体が作られるようになります。

抗体がb型肝炎ウイルスに働きかけることで活動性が低下、自然治癒に向かっていきます。一方で、人によってはb型肝炎の抗体がうまく働かない場合もあります。また抗体ができたとしてもウイルスは完全に消えず、体内に留まり続ける場合もあります。

もしb型肝炎ウイルスが体内に留まり続けた場合、肝臓に負荷がかかりやすい状態となります。肝臓に常に負荷がかかることで、慢性肝炎・肝硬変・肝臓がんにつながるリスクも高まります。肝臓に負荷を少しでもかけないようにするためには、まずb型肝炎ウイルスに感染しないようにすることが重要となります。

b型肝炎はワクチンで予防できる

b型肝炎ウイルスは主に血液・体液を介して感染します。感染を防ぐためには、輸血・道具の使いまわしや共有・性行為といった感染リスクがある行為はできるだけ避けることが望ましいです。ですが、感染する行為を避けたからといって、完全に感染を防ぐことができるわけではありません。

感染リスクを減らすためには、ワクチンの予防接種が有効です。b型肝炎ウイルスは、一度抗体が作られると再度感染・発症の可能性が低いです。予防接種で事前にb型肝炎ウイルスを作成することで、b型肝炎ウイルスの感染を防ぐことができるようになるのです。

b型肝炎の予防接種の流れ

b型肝炎は、事前に予防接種することで感染・発症を防ぐことができます。ただしb型肝炎ウイルスに対する抗体は一度のワクチン投与でできるわけではありません。b型肝炎のワクチンの場合、3回接種が必要です。まず1回ワクチンを投与したら、4週間後に再度ワクチンを投与します。

2回ワクチンを投与することではじめて体内で抗体が作られるようになります。けれども、2回ワクチンを接種しただけではまだ不十分です。抗体は最初にワクチンを投与してから半年ほどすると、効果が減少してくるからです。

そこで抗体の機能が低下してくる頃にもう一度ワクチンを投与します。すると抗体の持続性が増し、b型肝炎ウイルスへの感染を長期間防ぐことが可能になります。

b型肝炎ワクチンは3回接種で効果あり

b型肝炎の予防接種で見られる副作用

b型肝炎の予防接種では、b型肝炎ウイルスの外殻に似たタンパク質を体内に注入します。すると身体はb型肝炎ウイルスが侵入したと考え、抗体を作り出します。事前にb型肝炎の外殻に対する抗体ができることで、いざ本物のb型肝炎ウイルスが入ってきた時にも対処することができるのです。

ですが、場合によっては予防接種の段階で免疫機能が注入したタンパク質を攻撃、様々な副作用につながることがあります。まず注射する際、針が皮膚の細胞を傷つけることで赤み・腫れ・しこり・かゆみなどが生じることがあります。

さらに免疫機能が全身で反応することで、発熱・発疹・嘔吐・下痢・食欲不振・倦怠感・関節痛・筋肉痛等も起こります。予防接種した際は副作用が見られる可能性があることに注意しましょう。

予防接種でしこりが生じる理由

b型肝炎の予防接種は、皮膚と筋肉の間の層にワクチンを注入する皮下注射で行われます。針は皮膚と筋肉の間の層まで刺す際、針に触れた組織はダメージを受けます。さらにワクチンが注入されることで、注射した部分とその周辺の組織には強い負荷がかかるようになります。

組織に負荷がかかることで皮膚の赤み・腫れ・しこりといった症状が現れるようになるのです。特にしこりは、皮膚組織が再生する過程で固くなることで生じます。通常予防接種によるしこりはしばらく経つと消えることが多いため、あまり心配はいりません。

ただし注射した部分の腫れがひどい場合や、数か月経過してもしこりが消えない場合は、医師に相談するようにしましょう。

同性との性行為とb型肝炎感染の関係

予防接種後の副作用を減らすために

b型肝炎の予防接種の副作用として、皮膚の赤み・腫れ・しこりといった副作用が生じることがあります。これらの副作用は予防接種後の過ごし方によって、発症のリスクを減らすことが可能です。まず大切なのが、注射した部分に負荷を与えないことです。

b型肝炎の予防接種は皮下注射で行うため、注射した部分の皮膚にはある程度負荷がかかっています。この時注射した部分をこするなど、さらに負荷を与えると皮膚は炎症を起こしやすくなります。皮膚の細胞が傷つくと、再生する過程で固くなり、しこりもできやすくなります。

注射した部分はできるだけこすらないように心掛けましょう。また、予防接種した当日は入浴・激しい運動・飲酒も避ける必要があります。血流が良くなると、炎症等の皮膚症状が悪化する恐れがあるからです。さらに血流が良くなると免疫機能の働きも活発になるため、皮膚症状だけでなく、発熱などの全身症状も見られるようになります。

予防接種当日はできるだけ安静に過ごすようにしましょう。

b型肝炎は注射で感染?注射で予防しよう

予防接種後、この症状が現れたら要注意

b型肝炎の予防接種後に見られる副作用の多くは、免疫機能の働きによるものです。しかし免疫機能の働きが異常に活発化すると、アナフィラキシーショック等、生命の危機に及ぶ症状を引き起こすこともあります。

免疫機能の活動が激しくなると、全身のじんましん・高熱・痙攣・呼吸困難・急激な血圧低下による意識レベル低下といった症状が現れます。これらの重篤な全身症状が現れた場合、早急に免疫機能の働きを弱める必要があります。

もし重い症状が現れたら、すぐに病院を受診するようにしましょう。